レポート

「終戦の詔書」いわゆる「玉音放送」の全文

2023年8月16日 今日は新月🌑

昨日、終戦記念日で
物心がついてからというもの
お盆の日に聞かなかったことがない
玉音放送をTVでやっぱり聞いていました。

ふと、言ってる意味がわからない。
と、パートナーに漏らしたら、
「俺はわかるよ」
そう言われたので、
すぐさま、全文をネットで探してみました。

こうやって
すぐに調べることができるので
今の世の中は
ホントに便利ないい時代だな、と
思いつつ、
それでも原文だと
わたしにはやっぱり意味がわからないので、
ChatGTPで現代語に訳してもらいました。
(やはりいい時代になりましたよね)

そもそも”玉音放送”とは何か?

1945年8月15日正午、日本の昭和天皇(当時)が
ラジオを通じて国民に向けて玉音放送を行いました。
これは、日本が第二次世界大戦における連合国との戦争を
終結させるという意思を伝えるものでした。

玉音放送の内容は、日本がポツダム宣言を受諾し、
無条件降伏することを発表するものでした。

昭和天皇は放送の中で、
戦争の継続が国民の生命と文化を守ることができなくなったとの判断を下し、
戦争を終結させる決意を伝えました。

この放送は、日本国内での戦争が終わるきっかけとなり、
8月15日は終戦の日として、現在も日本で追悼の日として扱われています。

玉音放送の内容は、多くの日本国民にとって驚きであり、
また戦争の終結を喜ぶ人々も多かったですが、
一方で戦争を続けるべきだと考える人々も存在しました。
この放送は、日本の歴史において非常に重要な出来事として位置づけられています。

玉音放送の全文

「終戦の詔書」(原文)
朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以(もっ)テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲(ここ)ニ忠良ナル爾(なんじ)臣民ニ告ク

朕ハ帝国政府ヲシテ米英支蘇四国ニ対シ其(そ)ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ

抑々(そもそも)帝国臣民ノ康寧(こうねい)ヲ図リ万邦共栄ノ楽ヲ偕(とも)ニスルハ皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ拳々(けんけん)措(お)カサル所

曩(さき)ニ米英二国ニ宣戦セル所以(ゆえん)モ亦(また)実ニ帝国ノ自存ト東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他国ノ主権ヲ排シ領土ヲ侵スカ如(ごと)キハ固(もと)ヨリ朕カ志ニアラス

然(しか)ルニ交戦已(すで)ニ四歳(しさい)ヲ閲(けみ)シ朕カ陸海将兵ノ勇戦朕カ百僚有司ノ励精朕カ一億衆庶ノ奉公各々(おのおの)最善ヲ尽セルニ拘(かかわ)ラス戦局必スシモ好転セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス

加之(しかのみならず)敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ頻(しきり)ニ無辜(むこ)を殺傷シ惨害ノ及フ所真ニ測ルヘカラサルニ至ル

而(しか)モ尚(なお)交戦ヲ継続セムカ終(つい)ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス延(ひい)テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ

斯(かく)ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子(せきし)ヲ保(ほ)シ皇祖皇宗ノ神霊ニ謝セムヤ

是(こ)レ朕カ帝国政府ヲシテ共同宣言ニ応セシムルニ至レル所以ナリ

朕ハ帝国ト共ニ終始東亜ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ対シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス

帝国臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃(たお)レタル者及其ノ遺族ニ想(おもい)ヲ致セハ五内(ごだい)為(ため)ニ裂ク

且(かつ)戦傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙(こうむ)リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念(しんねん)スル所ナリ

惟(おも)フニ今後帝国ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善(よ)ク之(これ)ヲ知ル

然レトモ朕ハ時運ノ趨(おもむ)ク所堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス

朕ハ茲ニ国体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚(しんい)シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ

若(も)シ夫(そ)レ情ノ激スル所濫(みだり)ニ事端(じたん)ヲ滋(しげ)クシ或(あるい)ハ同胞排擠(はいせい)互ニ時局ヲ乱リ為ニ大道(だいどう)ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム

宜(よろ)シク挙国一家子孫相伝ヘ確(かた)ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念(おも)ヒ総力ヲ将来ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤(あつ)クシ志操ヲ鞏(かた)クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ

爾臣民其レ克(よ)ク朕カ意ヲ体セヨ

*適宜振り仮名を付し、改行した。

これじゃ、全く意味がわかりません。現代語訳をつけます。

現代語訳

私は深く
世界の大勢と
日本国の現状とを振返り
非常の措置をもって
時局を収拾しようと思い
ここに
忠実かつ
善良なあなたがた国民に申し伝える。

私は
日本国政府から
米、英、中、ソの四国に対して
それらの共同宣言
(ポツダム宣言)を受諾することを
通告するよう下命した。

そもそも
日本国民の平穏無事を図って
世界繁栄の喜びを共有することは
代々天皇が伝えてきた理念であり
私が常々大切にしてきたことである。

先に
米英二国に対して宣戦した理由も
本来日本の自立と
東アジア諸国の安定とを望み
願う思いから出たものであり
他国の主権を排除して
領土を侵すようなことは
もとから私の望むところではない。

ところが
交戦はもう四年を経て
我が陸海将兵の勇敢な戦いも
我が多くの公職者の奮励努力も
我が一億国民の無私の尽力も
それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず
戦局は必ずしも好転していないし
世界の大勢もまた
我国に有利をもたらしていない。

それどころか
敵は新たに残虐な爆弾(原爆)を使用して
しきりに無実の人々までをも殺傷しており
惨澹たる被害がどこまで及ぶのか
全く予測できないまでに至った。
なのにまだ戦争を継続するならば
ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく
ひいては
人類の文明をも破滅しかねないであろう。

このようなことでは
私は一体どうやって多くの
愛すべき国民を守り
代々の天皇の御霊に謝罪したら良いというのか。

これこそが
私が日本国政府に対し
共同宣言を受諾(無条件降伏)するよう
下命するに至った理由なのである。

私は
日本と共に終始東アジア諸国の
解放に協力してくれた同盟諸国に対しては
遺憾の意を表せざるを得ない。

日本国民であって前線で戦死した者。
公務にて殉職した者。
戦災に倒れた者。
さらには
その遺族の気持ちに想いを寄せると
我が身を引き裂かれる思いである。

また戦傷を負ったり
災禍を被って家財職業を失った人々の
再起については
私が深く心を痛めているところである。

考えれば
今後日本国の受けるべき苦難は
きっと並大抵のことではなかろう。

あなたがた国民の本心も
私はよく理解している。

しかしながら
私は時の巡り合せに逆らわず
堪えがたく
また忍びがたい思いを乗り越えて
未来永劫のために
平和な世界を切り開こうと思うのである。

私は、ここに
国としての形を維持し得れば
善良なあなたがた国民の真心を拠所として
常にあなたがた国民と共に過ごすことができる。

もし
だれかが
感情の高ぶりから
むやみやたらに事件を起したり
あるいは
仲間を陥れたりして
互いに時勢の成り行きを混乱させ
そのために進むべき正しい道を誤って
世界の国々から信頼を失うようなことは
私が最も強く警戒するところである。

ぜひとも
国を挙げて
一家の子孫にまで語り伝え
誇るべき自国の不滅を確信し
責任は重くかつ復興への道のりは
遠いことを覚悟し
総力を将来の建設に傾け
正しい道を常に忘れず
その心を堅持し
誓って国のあるべき姿の真髄を発揚し
世界の流れに遅れを取らぬよう
決意しなければならない。

あなたがた国民は
これら私の意をよく理解して行動せよ。
以上

さらに詳しく解説するよ!

「朕カニ及ビ臣僚等朝野一同ノ努力ヲ以テ八紘ヲ一宇トスル所以ノ大義ヲ達セムト欲シクハナカリシモノノ、終ニ其ノ目的ヲ達セズシテ、今日ニ至リマシタ。」
解釈:昭和天皇自身とその側近たち、そして日本全体が、世界を一つにするという大きな理念(大東亜共栄圏の構想)のために努力してきたが、その目的を達成することができず、現在の状況に至った。

「朕ト臣僚等ノ一同ハ、必ズ以テ國體ノ明徴ヲ保持シ、萬世一系ノ皇祚ヲ堅ク致シムコトヲ決意ノ上、今シハ帝國ヲ護持スルノ職ヲ全ク捨テ、新ニ大東亞ノ起建ノ為、現状ノ悪化ヲ防ギ、一刻モ早ク平和ヲ回復スルノ方策ヲ採ルノミトス。」
解釈:昭和天皇とその側近たちは、日本の国体(天皇制)を守り、永遠に続く皇室を保持することを決意している。しかし、現在の状況を考慮して、国を守るための役目を放棄し、新しい大東亜の建設のため、さらなる状況の悪化を防ぐために、できるだけ早く平和を回復する方法を採ることを決意している。

「朕ハ、日本國民ニ對シテ、此ノ意ヲ布告シ、其ノ信義及ビ道義ヲ以テ、世界ノ公道ヲ信シ、正義ヲ愛スル諸國ノ民族ト共ニ、偕行シテ、恒久ノ世界平和ヲ確立セムト欲シム。」
解釈:昭和天皇は、日本の国民に対して、この意向を公に伝える。そして、信義と道義をもって、世界の公正を信じ、正義を愛するすべての国の人々と共に、永遠の世界平和を確立することを望んでいる。

「朕ハ、國民ノ皆様ニ對シテ、此ノ意ヲ明確ニシ、且ツ朕ノ信念ヲ固クシテ、所謂戰爭ノ結果如何ト雖モ、國體ノ明徴ヲ以テ世界ノ公道ヲ求メ、諸國ノ信義ニ訴フル所以ナリ。」
解釈:昭和天皇は、国民の皆さんに対して、この意向を明確に伝える。そして、彼の信念を強く持ち、戦争の結果がどうであれ、日本の国体をもって世界の公正を求め、他の国々の信義に訴えることが理由である。

「此ノ目的ヲ達セムトスルノ為メニハ、今後モ更ニ一層ノ努力ヲ傾ケ、亦朕カニ於テハ、國民ト共ニ、朕ト共ニ、此ノ道ヲ歩ムノミトス。」
解釈:この目的を達成するためには、今後もさらに努力をし、昭和天皇自身も、国民と共に、この道を進むことを決意している。

玉音放送は、第二次世界大戦中の日本の敗北を受け入れ、
戦争を終結させるという天皇の決意を国民に伝えるものでした。

この放送は、日本の歴史において非常に重要な出来事として位置づけられており、
戦争の終結という歴史的な瞬間を伝えるものです。

 

平和な毎日がずっと続きますように。

 

 

-レポート