最近、資料としての書籍を読み返していて、
随所に大好きな「老子」に遭遇することが多くある。
大好きなものだから、ついつい脱線して
そっちの書籍に手を出してしまって、時間を泥棒してしまったり…。
でも、とても大事なことだと思ったので、
ここに記録しておこうと思う。
命あるものだけでなく、この世に存在するものは全て
途方もなく大きな力に支配されている！！
わたしは昔から植物が大好きで、
家でもたくさんの植物を育てていた。
最近は旅が多くなったので
お世話することができないので、その一切を辞めている。
ベランダで鉢を並べてGWの頃には朝顔の種も蒔いていた。
毎日水をあげていると、かわいい双葉が顔を出し、
続いて本葉がワシャワシャとツルを伸ばし始める。
夏になれば、
陽の光を待ちわびるツボミたちが大量につき始める。
夏の間、次から次へと朝顔は花を咲かして楽しませてくれる。
けれど、秋風が吹き始めると、
ツルはしなびて、花は咲かなくなる。
葉も散らせて枯れていく。
これは大自然の摂理で、仕方がないこと。
たまに知らないうちに種が土の上に落ちて、
芽を出すことがある。
冷たい風に吹かれるようになっても、
双葉を精一杯伸ばそうとする。
なんともかわいそうで、
家の中に入れて育てようとしたことがあった。
陽がさせば窓辺であれば室内は暖かい。
けれど、やっぱり死んでしまうのだ。
どんなに頑張っても冬にツボミはつけることができずに、
年を越すことはできない。
これが宇宙の力、自然の摂理だ。
育てることもするけれど、奪うこともする。
品種改良や遺伝子操作の技術は進んでいて、
夏の野菜が一年中収穫できるようになったり
虫が寄り付かない大豆を育てることが可能にはなった。
けれど、それは特殊な技術の中でのこと。
命の本来の性質は変わらない。
わたしたちはいつか必ず死ぬ。
どんなに頑張っても老いや死からは逃れられないように
自然界の植物は季節の巡りに左右される。
発生から消滅まで、
わたしたち命あるものは、
途方もなく大きな力に左右されている。
生み出す力、営みを支える力、滅ぼす力。
大自然のこの目に見えない力。
それを支配している全エネルギーをTAOと呼ぶ。
自然の力、宇宙の力はどこにでも作用していて、この世に充満している。[/box02]
本当に大切なものは目に見えない！
[box02 title="『たいせつなことは目に見えない』～星の王子さま～"]
On ne voit bien qu'avec le cœur.
L'essentiel est invisible pour les yeux.（フランス語）
It is only with the heart that one can see rightly.
What is essential is invisible to the eye.（英語）
これは物語に登場するキツネが王子さまに言った言葉だ。
[/box02]物事を正しく見ることができるのは心だけだ。
とキツネは王子さまに言った。
わたしはこの言葉が大好きで
10代の頃から大事にしているのですが、
老子も同じようなことを言っている。
「道（TAO）」という宇宙の神秘が言葉で語りうるものなら、
それは永遠不滅のTAOではない。
宇宙の力は無尽で限界がない、と捉えていて、
常にそこにあまねく在り続ける。
だからこそ、
その一部をとらえて語ったところで
理解できるようなものではない。
わたしたちは１００年ほどで、
自身の姿や存在そのものを失ってしまう。
世の中のものは全て消えていってしまう、
と言っても過言ではない。
命として、物質として、
永遠に存在し続けるものはどこにもない。
だからこそ、
[chat face="man1" name="" align="left" border="gray" bg="none" style=""]「これがここにあるのだ」と語れるようなものは所詮現象のひとつにすぎない、[/chat]
と老子は言っている。
この世界を生み出したのは、名付けようがなく、
これがここにあるよ、と語ることができない「道（TAO）」の力。
この世界はここから生まれた。
モノに対する欲望が強い人は、
ついついこの命や物質の方に目がいく。
「道（TAO）」が作用して、
結果としてこの世に現れた形あるモノの方。
これを老子は「徼（きょう）」と呼ぶ。
欲望にとらわれない人は、
形あるものの向こう側、
命や物質を送り出してくる宇宙の本質
「妙」を感じ取ることができる。
宇宙の根幹を司る「妙」と
結果的に現象として現れる「徼（きょう）」は
二つとも「道（TAO）」の作用で「道（TAO）」
の一部であるから同じところから出てくるはず。
わたしたちという命、これらの現象も「道（TAO）」で
宇宙の目に見えない力の産物で
そのシステムにのっとってできている。
わたしのヒトコト
ああーーしょっぱなから難しいなあーーーっていう話。
わたし自身ももっと体験して学習しながら
修行していこうと思う。